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MSnスペクトル測定の手順

 

この説明は、MALDI-QIT-TOF型質量分析計(AXIMA-QIT; 島津製作所)の使用を前提としています。GMDB内のスペクトルイメージを利用して糖鎖構造を推定する場合には、下記にあるCIDスペクトル取得手順に沿ってMSnスペクトルを測定してください。

 

装置: MALDI-QIT-TOF MS (マトリクス支援レーザー脱離イオン化四重極イオントラップ飛行時間型質量分析計)

 

CIDスペクトル測定手順:

1.     ターゲットプレートにサンプル水溶液の0.5Lを乗せ、乾固します。乾いたサンプルにマトリクス水溶液0.5L (10 mg/mL of 2,5-dihydroxybenzoic acid in 30% ethanol)を乗せ、再度、乾固してください。  最後に、99.5%エタノールの0.15Lを、ターゲットプレートのマトリクス検体混晶に添加して再結晶化させます。

 

2.     MSスペクトルを正イオンモードで測定します。

 

3.     次に、糖鎖の[M + Na]+イオンを前駆イオンとしてMS2スペクトルを測定します。この際、前駆イオンのシグナルがほとんど消失する程度にCIDエネルギーを調整してください。前駆イオンが完全になくなってしまったり、最大ピークの15%以上の強度で前駆イオンが残る場合には、そのスペクトルを廃棄し、再度、測定してください。また、測定にあたっては、レーザショットパターンに従って自動的にレーザー照射位置を変える自動取得機能を使用してください。

 

4.    MS3スペクトルの測定についても、上の説明と同様にCIDエネルギーを調整してスペクトルを取得します。