設立・概要

運営事務局発足

・文部科学省のライフサイエンス統合データベースプロジェクトの一環として、日本糖鎖科学コンソーシアムのデータベースとなる日本糖鎖科学統合データベース(JCGGDB)の構築を、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)糖鎖医工学研究センターが運営事務局となって推進します。このプロジェクトは平成22年度までです。

全日本体制を築くために

・まずは、産総研の糖鎖遺伝子機能解析チーム、糖鎖分子情報解析チーム、レクチン応用開発チームが保有する6種類のデータベース

I.質量分析装置による糖鎖構造解析のスペクトルDB (GMDB : GlycoMass Database)
II.レクチンDB( LfDB : Lectin frontier Database)
III.レクチンと糖鎖の相互作用プロファイリングDB( LfDB : Lectin frontier Database)
IV.糖鎖関連遺伝子DB (GGDB:GlycoGene Database)
V.糖転移酵素の基質特異性に関するDB(KEM-C)
VI.マウス・線虫等のN型糖タンパク質DB (GlycoProtDB : GlycoProtein Database)

を公開し統合を開始します。平成20年度から新たに3大学(立命館大学、名古屋市立大学、名古屋大学)1団体(LipidBank構築委員会)がプロジェクトに加わりました。各機関の糖鎖関連DBと産総研のDBを順次統合して行きます。糖鎖に関するリソース(データ・モデル生物等)を所有している研究機関・大学・企業・団体からのご参加をお待ち致しております。

国内のすべての糖鎖関連データベース(糖タンパク質・糖脂質・プロテオグリカン・多糖)の統合を目指すために、産総研以外のデータ提供機関として、公的研究機関、大学、企業からのデータ提供の協力を得ていきます。日本糖鎖科学統合データベースに糖鎖のポータルサイトを立ち上げ、糖鎖関連遺伝子、糖鎖大量合成、糖鎖構造の分析・検出、糖タンパク質、糖鎖関連分化マーカー、糖鎖機能、糖鎖関連疾患、糖鎖欠損動物・糖鎖改変動物等のデータベースを統合していきます。そのため年数回、糖鎖統合データベースワーキンググループミーティングを開催しております。

将来的には

各機関がそれぞれのデータベースを維持管理しながら、全体としてひとつのデータベースのように利用者が検索できるようにします。糖鎖の知識がない研究者であっても誰でも直観的に操作できる糖鎖のデータベースを構築して参ります。糖鎖分野の研究者であれば目的にあった専門性の高い情報に簡単にアクセスすることができるようにしていきます。

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